「最大の被害者は北韓」 米大学生死亡で北韓が談話

北韓に拘束され昏睡状態で解放されたアメリカ人大学生のオットー・ワームビアさん(22)が帰国後に死亡した事件について、北韓外務省は23日、報道官談話を発表し、「誠心誠意治療を行った。アメリカに帰国した後、一週間も経たないうちに死亡したことは謎だ」と述べ、非人道的な扱いはしなかったと主張しました
この談話は、「心臓がほぼ停止したワームビアをわれわれが蘇生させたことを、迎えに来たアメリカの医師団が認めた」と述べ、人道的見地から治療を行ってきたと再度強調しました。
談話はまた、「事件の最大の被害者は北韓だ」としたうえで、「ワームビアは、対話を拒み続けたオバマ政権の戦略的忍耐政策で犠牲になった。オバマ政権はワームビアの解放を一度も公式に提案してこなかった」と主張しました。
そして、アメリカ国内で北韓に対する批判が高まっていることについて、「人道主義や寛大な行いは禁物だと決心を固めた。アメリカは軽率な行動がもたらす結果についてよく考える必要がある」と威嚇しました。
北韓には現在、韓国系アメリカ人3人、韓国系カナダ人1人、韓国人6人が抑留されています。
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