在韓米軍 長距離空対地ミサイルを電撃配備

韓国駐留アメリカ軍が有事の際に北韓の主な軍事施設を精密に打撃できる長距離空対地ミサイルを電撃的に配備したことがわかりました。
韓国軍の消息筋が27日、明らかにしたところによりますと、アメリカ軍が最近、長距離空対地ミサイル「JASSM(ジャズム)」10発あまりを群山(クンサン)の空軍基地に電撃的に配備したということです。
このミサイルは、敵の電波かく乱にも影響を受けない軍事用GPS=全地球測位システムや自動で攻撃目標を選択するシステムを搭載していて、誤差範囲2メートル以内の超高精度の打撃能力を誇ります。
また射程距離が370キロで、有事の際、韓国の上空から北韓の主な軍事施設を速やかに打撃できます。
アメリカ軍はこのミサイルを「F-16」戦闘機に搭載して運用するとみられるということです。
韓国駐留アメリカ軍は、有事の際、北韓のミサイルをアメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」で迎撃したあと、JASSMで北韓の主な軍事施設を精密に打撃するという計画を立てていて、サードの配備に遅れが出ることが予想されるため、JASSMの配備を前倒ししたものとみられます。
韓国軍は以前、このミサイルの導入を進めましたが、戦略兵器ということでアメリカが販売を許可しなかった経緯があり、アメリカが北韓の脅威に対する軍事的な圧力の度合いを強めていることが伺えます。
[Photo : ]