米政府 「北のミサイルはICBM」と認める

アメリカのティラーソン国務長官は現地時間の4日、「北韓のICBM=大陸間弾道ミサイル発射を強く非難する」とする声明を発表し、北韓が4日に発射したミサイルが、ICBMと認めました。
声明は、「北韓のICBM=大陸間弾道ミサイル発射を強く非難する」と糾弾したうえで、国際的取り組みの重要性を指摘し、「この問題を国連安全保障理事会に回付し、北韓に責任を問うためのより強力な措置を取る」と強調しました。
アメリカ太平洋軍は、北韓がミサイルを発射した直後には「中距離弾道ミサイル」だとして、アメリカ本土を直接脅かすものではないとの見方を示していましたが、発射から21時間後に声明を発表、アメリカ政府として北韓のミサイルがICBMだったことを公式に認めました。
専門家らは、今回、北韓のミサイルが高角度で発射されていて、通常の角度で発射される場合、飛行距離は7000~8000キロ以上となり、アラスカやアメリカ西部が射程内に入ると推定していて、北韓による脅威が一段と高まったことが浮き彫りになりました。
こうしたことを受け、アメリカが今後、北韓に対する制裁をさらに強化するものとみられます。
アメリカは現地時間の4日、韓国や日本とともに国連安全保障理事会に緊急会合を開くことを要請し、5日午後にも会合が開催される見通しで、安保理がどこまで一致した対応を示せるかが、これまで以上に問われることになります。
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