北韓へのさらなる制裁 中・ロが反対
北韓のミサイル発射を受けて、国連安全保障理事会の緊急会合が開かれました。
アメリカが、新たな北韓制裁決議の採択を進めることを提案したのに対して、中国とロシアは、対話と交渉を強調し、北韓問題への対応をめぐって隔たりを見せました。
北韓が4日、ICBM=大陸間弾道ミサイルを発射したことを受けて、国連の安全保障理事会が現地時間の5日、ニューヨークの国連本部で緊急会合を開きました。
会合で、アメリカのニッキー・ヘイリー国連大使は、北韓のミサイル発射を強く糾弾したうえで、新たな対北韓制裁決議を提案しました。
またアメリカの強力な軍事力を使うという選択肢も排除しないでいるとして、強行な姿勢を示しました。
これに対して、中国の劉結一国連大使と、ロシアのウラジーミル・サフロンコフ国連次席大使は、北韓に対して軍事力を使うことは選択肢に含まれないとして、反対する立場を明確にし、対話と交渉による問題解決を強調しました。
むしろ、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」の韓国配備が域内の安定に深刻な打撃を与えることになるとして、配備の中止を求めました。
北韓に対するさらなる制裁については、中国とロシアが決議案の採択に積極的な立場を示さなかったため、難航が避けられないとみられます。
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