文大統領 「ニュー・ベルリン宣言」発表
ドイツを訪れている文在寅(ムン・ジェイン)大統領は現地時間の6日午後、ケルバー財団の要請を受け、南北関係や北韓との統一などをテーマに演説を行い、そのなかで、韓半島の平和構想を盛り込んだ、いわゆる「ニューベルリン宣言」を発表しました。
2000年に、当時の金大中大統領が、初めての南北首脳会談のきっかけとなった「ベルリン宣言」を発表して以来、17年ぶりです。
文大統領は宣言で、「韓半島の緊張を緩和するためには、南北対話が再開されなければならない。環境が整い、韓半島の緊張や対立局面を転換させるきっかけがあれば、いつでも、どこででも、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長と会う用意がある。そこで、核問題や平和協定などあらゆる懸案を議論できる」と述べました。
また2007年の南北首脳会談で発表された南北関係の発展と平和繁栄に向けた「10.4宣言」10周年となることし、韓国の旧盆にあたる秋夕(チュソク)に、南北の離散家族の再会事業を再開することを提案しました。
離散家族の再会事業に、墓参りも含むことを提案し、北韓が困難なら、韓国だけでも北韓の離散家族の訪問と墓参りを受け入れると述べました。
平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックへの北韓選手団の参加も改めて呼びかけました。
さらに、軍事的緊張を高めるすべての敵対行為を中止すれば、南北間の緊張が和らぐ意味のあるきっかけになるとして、休戦協定64周年となる今月24日から軍事境界線での拡声器を使った放送などすべての敵対行為を中止することを提案しました。
文大統領は、ドイツがベルリンの「平和共存」精神にもとづいてドイツとヨーロッパの統合を完成していくように、韓国も成熟した民主主義の力で平和な韓半島を必ず実現すると強調しました。
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