北韓非難声明で交渉決裂 国連安保理

国連安全保障理事会で北韓のミサイル発射を非難する報道声明をまとめようとするアメリカ主導の取り組みが失敗に終わったことがわかりました。
国連の関係者などが6日に明らかにしたところによりますと、アメリカの国連代表部は声明案を作成し5日に各国に配布しました。
これに対し、ロシア代表部は「独自の分析の結果、ミサイルはICBMでなく中距離弾道ミサイルだった」と主張し、声明案を修正するようアメリカに求めたということです。
これに先立ってロシア国防省は4日、北韓が発射した弾道ミサイルは中距離弾道ミサイルとする論評を発表しており、こうしたロシアの動きは、北韓への追加制裁決議の採択に向けたアメリカの取り組みを阻止する狙いがあるものとみられています。
報道声明は安保理の15か国の同意が必要ですが、安保理決議や議長声明より重要度の低い報道声明の発表に向けた交渉が決裂したのは異例のことで、北韓に対する制裁強化決議の採択に向けた協議は難航することが必至となっています。
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