北韓、「時代に屈従している」と非難

北韓は韓国の文在寅政権について、「時代に屈従している」と批判しました。
文在寅大統領はG20首脳会議が開かれたドイツのベルリンで演説し、北韓に対して、軍事境界線での敵対行為の中止などを提案しました。
韓国政府はこれを受けて、近く北韓に対して軍事実務会談の開催を提案することにしています。
ただ、北韓は文在寅大統領が対話と制裁を並行するとしていることについて、アメリカに追従し、時代に屈従していると批判していて、北韓が提案に応じるかは不透明な状況です。
北韓の労総党機関紙、労働新聞は9日付で、韓米首脳会談について、「時代に屈従し、同じ民族同士の対決をあおる売国行為だ」と非難しました。
また、「核放棄を求めながら南北関係を改善していくとするのは、北韓との全面的な対決を続けるということに他ならない」と主張しました。
さらに、アメリカのBー1B戦略爆撃機「ランサー」が8日に韓半島上空で北韓の軍事施設への爆撃訓練を行ったことについて、「核戦争の導火線に火をつける軍事的な挑発だ」として、反発を強めています。
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