北ロ共同宣言17年 北、ロとの友好関係アピール

中国との関係が冷え込んでいる北韓が、ロシアとの共同宣言が採択されて丸17年となった19日、ロシアとの友好関係をアピールしました。
故金正日(キム・ジョンイル)国防委員長とロシアのプーチン大統領は2000年7月、北韓で首脳会談を行い、両国の協力・友好関係を大きく強化していくとする内容の共同宣言を採択・発表しています。
朝鮮労働党の機関紙、労働新聞は19日、「両国の関係を発展させていくことは両国だけでなく、北東アジア、さらに世界の平和と安全保障に大いに役立つ」と主張し、両国の友好関係を強調しました。
ロシアはことし3月と5月に続いて、今月にも食糧難にあえいでいる北韓に小麦粉2400トンを送ったほか、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長もロシアの国慶節にプーチン大統領に祝電を送るなど、 両国の関係は最近になってさらに親密になっています。
北韓は、中国が国連安保理の対北韓制裁の履行に向けて、ことし3月から北韓産石炭の輸入を中断したことで、不満を募らせているもようで、中国の代わりにロシアとの関係強化に動いている様子が浮き彫りになっています。
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