米、北韓への渡航禁止 背景に抑留大学生の死亡
アメリカ国務省は21日、アメリカ国民の北韓への渡航を原則として禁止することを発表しました。
国務省の報道官によりますと、「アメリカ人が北韓で逮捕されたり長期間拘束されたりする重大なリスクへの懸念が高まっている」として、ティラーソン国務長官が北韓への渡航禁止措置を承認したということです。
しかし人道的目的での訪問などは、滞在期間が限られた特別パスポートを発行することで、例外的に認めるとしています。
今回の措置は、アメリカの大学生オットー・ワームビアさん(22)が去年、平壌旅行中に北韓当局に捕まり、1年半近く拘束されたあと、先月、こん睡状態で解放された直後に死亡したことがきっかけになったものとみられています。
アメリカメディアの報道によりますと、北韓には欧米などから毎年4、5千人の旅行客が訪れ、そのうちアメリカ人はおよそ2割を占めていて、今回の措置によって、北韓は、主な外貨稼ぎの手段だった観光産業で打撃を受けるとみられていて、挑発を続ける北韓に対してアメリカが制裁を強化するという意味合いもあるということです。
この措置は、来週から30日間の猶予期間を経て施行される見通しです。
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