北韓が2年ぶりの人民軍大会 戦勝記念日を前に

韓国戦争の休戦から64年となる27日を前に、北韓は、首都の平壌(ピョンヤン)で25日、朝鮮人民軍の大会を2年ぶりに開きました。
朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」が26日付けで報じたところによりますと、大会では、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の最側近とされる黄炳瑞(ファン・ビョンソ)軍総政治局長をはじめ、リ・ミョンス軍総参謀長、朴永植(パク・ヨンシク)人民武力相など軍の最高幹部らのほか、陸海空軍の兵士たちが出席しました。
大会で、黄炳瑞軍総政治局長は、演説を行い、「敵がわが国を相手に無謀な挑発を再び行えば、われわれの武力は侵略者を滅亡の墓に突き落とす」とする金正恩党委員長の発言を紹介し、アメリカとの対決姿勢を鮮明にしました。
そのうえで、自国について核保有国だと改めて強調し、「金委員長のもとに結集し、輝かしい戦勝の歴史の上にさらに力強く戦っていこう」と述べ、軍の結束を呼びかけました。
北韓は、26日にも指導部のメンバーが出席する中央報告大会を開くとしていて、戦勝記念日の前にこうした一連の大会を開くことで、内部結束をはかるとともにアメリカを強くけん制するとみられています。
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