韓国軍 警戒態勢を緩和か

北韓が今月4日にICBM=大陸間弾道ミサイルとみられるミサイルを発射するなど挑発を繰り返しているにもかかわらず、韓国軍の警戒態勢は、平時の状態のうち最も低いレベル3とみられています。
KBSの独自取材により明らかになりました。
平時の警戒態勢は3段階に分けられており、最も高い警戒レベル1は「敵が挑発を準備していると判断できる特別な兆候が見られる場合」、レベル2は「平常時とは異なる活動をする場合」、レベル3は「平常時の活動をする場合」となっています。
韓国軍は去年1月、北韓が4回目の核実験という挑発に乗り出した際には、警戒態勢をレベル3からレベル2へと強化し、その後も北韓によるミサイル発射や5回目の核実験があった際にもレベル2を維持してきました。
しかし、ことし5月に北韓が新型の中距離弾道ミサイル「火星12型」、地上発射型のSLBM=潜水艦発射型弾道ミサイル「北極星2型」、地対空ミサイル、新型スカッドミサイルといった4発のミサイルを発射したにもかかわらず、警戒態勢は5月末の時点でレベル2からレベル3へと緩和しています。
これについて韓国軍の関係者は、「警戒態勢の緩和措置は、将兵たちの累積疲労度など、総合的に状況を勘案した上で取ったものであり、核やミサイル、サイバー攻撃などについては、警戒態勢を緩和する前と同じく、別途、警戒態勢を維持している」と説明しています。
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