北韓メディア 「金正恩氏が27日に平壌にいた」

北韓がICBM=大陸間弾道ミサイルを発射する可能性が高いとみられていた、1953年の韓国戦争の休戦協定調印から64年となる27日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が平壌(ピョンヤン)にいたと、北韓の朝鮮中央通信が28日伝えました。
それによりますと、金正恩朝鮮労働党委員長は27日、平壌にある戦死者の墓を訪れたということです。
金党委員長の動静が伝えられたのは、7月13日以来、15日ぶりです。
金党委員長は、ミサイル実験を現地で視察することが多く、新たな発射実験に立ち会うため、平壌(ピョンヤン)を離れているのではないかとの見方が出ていましたが、金党委員長の姿が平壌で確認されたことから、ミサイル発射が延期されたのではないかとの見方が出ています。
北韓をめぐっては、北韓北西部の平安北道(ピョンアンブクド)亀城(クソン)でのミサイル試験発射の兆候や、東部の咸鏡南道(ハムギョンナムド)新浦(シンポ)の造船所でのミサイル射出試験の兆候などが相次いでとらえられ、韓国戦争の休戦協定調印から64年となる27日に北韓がミサイルを発射する可能性が高いとみられていました。
韓国軍の関係者によりますと、韓米当局は、北韓がいつでも挑発をしかけてくる可能性があるとみて、監視・警戒態勢を強めているということです。
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