核弾頭小型化へ 近く追加核実験の可能性も

北韓は28日午後11時42分ごろ、大陸間弾道ミサイルとみられるミサイルを発射し、その技術力に関心が寄せられています。
ミサイルの飛行時間や高度はともに過去最高で、日本の排他的経済水域に落下しました。
飛行距離などから大陸間弾道ミサイルとみられますが、重要なのは核弾頭です。
核弾頭の重さを600キロ以下に小型化し、爆発力は100キロトン以上にすることで、核弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイルの実戦配備が可能になります。
北韓がミサイルの発射と核弾頭小型化のための核実験を並行しているのもそのためです。
北韓はこれまで5回の核実験を実施しましたが、いずれもミサイル発射から3カ月以内に実施しました。
1回目の核実験では爆発力は0.4キロトンでしたが、5回目の核実験では10キロトンまで爆発力が大きくなり、着実に爆発力を大きくしています。
北韓が核武装を終えるためには、核弾頭の小型化だけでなく、爆発力を大きくすることが欠かせない状況で、そのために近く核実験を実施するのではないかとする見方もあります。
韓米両軍は、北韓北東部の豊渓里の核実験場について、いつでも核実験が可能な状態だとしています。
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