米、ICBM発射実験 北に能力誇示か

アメリカ空軍は2日、核弾頭を搭載できるICBM=大陸間弾道ミサイル 「ミニットマン3」の太平洋での発射実験を行ったと発表しました。
アメリカ空軍によりますと、西部カリフォルニア州のバンデンバーグ基地で、現地時間の午前2時ごろ、ICBMの「ミニットマン3」1発を発射しました。ミサイルはおよそ6700キロ飛行して中部太平洋・マーシャル諸島のクエゼリン環礁の目標地点に命中したということです。
今回の発射実験について、アメリカ空軍は、「ミサイルの精度や有効性を確認するために計画にもとづいて定期的に行っているもので、北韓による弾道ミサイルの発射に対する対抗措置ではない」としています。
しかしアメリカ空軍は「アメリカと同盟国を防衛し、いつでも攻撃を抑止できる態勢が整っていることを示している」とも強調しています。
アメリカのICBM発射実験は、ことしに入って4回目で、北韓がアメリカ本土を射程に収める2回目のICBM級のミサイルを発射したのに対して、アメリカの核攻撃能力を示す狙いがあるものとみられています。
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