新たな北韓制裁決議案が詰めの段階 国連安保理

北韓によるICBM=大陸間弾道ミサイルの発射を受けた国連安全保障理事会の新たな制裁決議案について、採択に向けた詰めの協議が行われていることがわかりました。
北韓によるICBM発射を受けた国連安保理の新たな制裁決議案をめぐっては、アメリカと中国が水面下で協議を続けてきました。
国連外交筋によりますと、アメリカと中国は合意に近づいていて、ほかの常任理事国も加わって詰めの協議を行っており、近く採決にかけられる見通しだということです。
アメリカと中国が今週中に決議案の草案の内容で合意すると、草案は安保理理事国15か国の回覧のあと、採決にかけられることになります。
決議の採択には9か国以上の賛成と、拒否権を持つ常任理事国5か国が反対をしないことが必要となります。
これについて、北韓に対する強力な制裁に慎重なロシアの国連大使は「アメリカと中国が合意したとしても、常任理事国5か国の合意を意味するものではない」としていて、決議案がまとまるかどうかはロシアの動向がカギとなりそうです。
ロシアは北韓の2回にわたるミサイル発射実験について、ICBMではなく中距離弾道ミサイルだったと主張しており、ロシアが反対に回る可能性もあるものとみられています。
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