ASEAN外相会議 北韓は紛争回避義務守れ

ASEAN=東南アジア諸国連合の一連の外相会議が、5日、フィリピンのマニラで開幕し、ASEAN10か国の外相は、北韓が先月、2回にわたってICBM=大陸間弾道ミサイルを発射したことを強く非難するとともに、ARF=ASEAN地域フォーラムの加盟国として北韓が紛争回避の義務を守るよう促す共同声明を出しました。
声明は、「北韓による相次ぐICBMの発射実験は、韓半島の緊張を高め、世界の安定をも脅かしている」として懸念を示し、北韓に対して弾道ミサイル発射を禁じている安保理決議の義務を履行するよう強く要求しました。
そのうえで、「北韓がARF加盟国として域内の平和と安定、友情、繁栄のために肯定的に寄与するよう期待する」と述べるとともに、
韓半島の全面的、不可逆的な非核化を支持する立場を再確認し、「韓半島の平和と安定のためにASEANが建設的な役割を果たす準備が整っている」と強調しています。
一方、ASEAN以外の国も参加する27か国の外相が参加して7日に開かれるARF=ASEAN地域フォーラムで、北韓の加盟国資格を剥奪すべきだとするアメリカの提案については、賛否両論があり意見がまとまりませんでした。
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