北韓へ前例ない強い警告 米政府

北韓がICBM=大陸間弾道ミサイルに搭載できる小型核弾頭の製造に成功しているとする見方が出ていることや、グアム島に向けて包囲攻撃をすると威嚇したことを受けて、アメリカは北韓に対して、これまでにない強力な警告を続けています。
トランプ大統領は9日、北韓がアメリカを威嚇すれば「これまでにない炎と怒りに直面するだろう」と強い口調で警告しました。
続いてツイッターに、「核兵器の更新と近代化が、私の大統領としての最初の命令だった。アメリカの核兵器は、かつてないほど強力だ。この力を使うことがなければいいと望んでいる」と投稿しました。
トランプ大統領のこうした発言について、ホワイトハウス国家安全保障会議のセバスチャン・ゴルカ副補佐官は9日、「アメリカを試すな」という警告だと説明しました。
またマティス国防長官も、「北韓は体制の終えんにつながるいかなる行動も中止すべきで、北韓の軍事行動は、アメリカの行動に圧倒されるだろう」と警告しました。
しかしティラーソン国務長官は、トランプ大統領の前例のない警告は、北韓が誤った判断をしないようにするためのメッセージだとして、拡大解釈を警戒しました。
一方、アメリカのマスコミは、トランプ大統領のこうした発言は、北韓だけでなく中国をも狙ったものだという見方を示しています。
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