韓米合同軍事演習開始 北韓の動きに注目

韓国とアメリカの合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」が、21日、始まり、演習期間中に北韓が新たな軍事挑発に乗り出すがどうかが注目されます。
今回の合同軍事演習は、21日から31日までの間、韓国軍5万人とアメリカ軍1万7500人が参加し、北韓の核実験や軍事挑発の度合いに合わせて適切に対応するための3段階の抑止戦略の演習が行われる予定です。
ことしは韓米合同軍事演習に参加するアメリカ軍の数が去年に比べて7500人少なく、参加する予定だったアメリカの原子力空母や戦略爆撃機などが参加しません。
一方、北韓は、これまでの韓米合同軍事演習の期間中に、2016年には潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を試験発射したほか、2015年はロケット砲とみられる砲弾1発を韓国側に向かって発射するなど、軍事挑発を行っています。
また、北韓労働党の機関紙「労働新聞」は、20日付の論評で、「韓米合同軍事演習は韓半島の情勢をさらに悪化させることになる」と脅しています。
韓国とアメリカは、北韓が追加の軍事挑発に乗り出さないことを対話開始の条件としているため、韓米合同軍事演習や北韓の政権樹立記念日の9月9日前後の北韓の動きが注目されています。
[Photo : ]