金委員長 「ミサイル弾頭の増産を」
北韓の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が23日、ICBM=大陸間弾道ミサイルに使われる素材の開発と生産を担う研究所を視察し、固体燃料エンジンと弾頭を増産するよう指示したことがわかりました。
北韓国営の朝鮮中央通信が23日、伝えたところによりますと、金委員長は、先月のICBM級のミサイル「火星14型」の発射実験の成功に寄与したとする国防科学院の化学材料研究所を視察したということです。
その中で、金委員長は、「数回の試験発射を通じて大気圏再突入能力を立証したことは大きな成果だ」と科学者らを称えたうえで、「生産能力を拡大して(ICBM用の)固体燃料エンジンや弾頭部をどんどん作らなければならない」と述べ、ミサイルの弾頭や固体燃料エンジンの増産を指示しました。
韓米合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン」が21日に始まって以降、北韓メディアが金委員長の動静を報じたのは初めてです。
金委員長の発言には、「弾道ミサイルの大気圏再突入技術を確立していない」とする韓国やアメリカの見方に反論すると同時に、ミサイル開発をさらに推し進める姿勢をアピールし、合同軍事演習を進める韓国とアメリカをけん制する狙いもあるとみられれています。
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