北韓 固体燃料ICBMの図面公開

北韓が新しいミサイルの図面を公開し、ミサイル開発の高度化への懸念が深まっています。
北韓の朝鮮中央テレビが23日、報じたところによりますと、金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長は、ICBM=大陸間弾道弾ミサイル「火星14型」を開発した研究所を訪れ、大気圏に再突入する中核技術を確保したと明らかにしたうえで、まだ試験発射していない新しいミサイル「火星13型」の図面を初めて公開したということです。
火星13型は、2012年故金日成(キム・イルソン)国家主席の100回目の誕生日のパレードに液体燃料エンジンを搭載した3段式のミサイルとして初めて公開され、2015年のパレードでは2段式のミサイルで再登場しています。
今回の図面では、北韓が固体燃料エンジンを搭載した3段式のミサイルに開発の方向を転換したとみられます。
また、朝鮮中央テレビは、固体燃料エンジンに使われる燃料タンクを公開し、金委員長が固体燃料の大量生産を指示したと伝えました。
さらに、北韓は水中戦略弾道弾「北極星3」と題した図面も公開しました。
これも固体燃料エンジンを搭載したSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルとされ、北韓のミサイル開発の高度化への懸念がさらに深まっています。
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