米大統領 「北韓との対話は解決策ではない」

アメリカのトランプ大統領が3日、ツイッターで「北韓との対話は解決策ではない」として、圧力強化で対応する姿勢を明らかにしました。
トランプ大統領は30日、ツイッターで「アメリカはこの25年間、北韓と対話をして、金をゆすり取られ続けた。対話は解決策ではない」とする考えを示しました。
これは、1990年代に北韓の核問題が浮上して以降、アメリカは、北韓に核開発を止めさせるために説得し続け、膨大な物品の支援を行ってきたが、こうした努力は無駄だったと結論づけたものです。
トランプ大統領は今月16日、北韓がアメリカ領のグアム島周辺への中距離弾道ミサイルの発射計画を一時留保し、アメリカの出方を慎重に見守るという姿勢を示したことを受けて、金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長がとても賢い決断をしたとして、対話の姿勢を示していました。
しかし、北韓が29日午前、日本の上空を通過するミサイル1発を発射したことを受けて、再び強硬な姿勢に戻ったものです。
これに先立ち、ホワイトハウスの報道官は、軍事行動を含むすべての選択肢があるとしています。
トランプ大統領は、北韓が29日にミサイルを発射した直後の安倍首相との電話会談でも、「いまは、北韓と対話する時期ではない」と話しています。
一方、今回ツイッターへの書き込みについては、「いまは」という但し書きもなく、北韓への対応で根本的な変化を検討しているという見方がでています。
直ちに軍事行動にでることはないとみられますが、最後に軍事行動の可能性を残したまま、外交的、経済的圧力をさらに強化するという意思の表明とみられます。
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