核実験 米との交渉で主導権握る狙いか

北韓が建国記念日の9月9日を控えて6回目の核実験を強行したことについて、韓半島の緊張を極度に高めることで、アメリカとの交渉で主導権を握るためだとする指摘が出ています。
北韓は今回の核実験の目的について、アメリカ本土に届く大陸間弾道ミサイルに搭載するための水素爆弾の製造だと強調し、国営朝鮮中央通信は、「核武力完成の完結段階の目標を達成する意義ある契機になった」としました。
北韓は今回の核実験について、大陸間弾道ミサイルに搭載するための核爆弾の開発に成功したと主張しています。
アメリカ軍は北韓が大陸間弾道ミサイルに核弾頭を搭載する段階に至るまでには2年程度かかるとの見方を示していましたが、今回の核実験でその時期が早まる可能性もあると指摘されています。
北韓は核実験を強行することでアメリカに圧力をかけ、核保有国としての地位を固め、核を放棄することなく、有利な立場でアメリカとの交渉に臨み、体制安全の保障や在韓米軍撤収を要求してくるものと予想されます。
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