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韓米 韓国軍のミサイル弾頭重量制限廃止で合意

ニュース2017-09-05

文在寅(ムン・ジェイン)大統領とアメリカのトランプ大統領は4日夜、電話で会談し、北韓の核・ミサイルによる挑発に対応するため、韓国が開発・配備可能なミサイルの弾頭重量に関する制限を廃止することで合意しました。
現行のミサイル指針では、韓国が開発・配備可能なミサイルは、射程が最長800キロ、弾頭重量は最大500キロとされています。
ミサイルに搭載可能な弾頭重量の制限廃止で、破壊力向上を図ることができ、韓国軍は有事の際、地下深くにある北韓の軍事施設をはじめ、北韓軍の指導部のバンカーまで焦土化できる強力なミサイルを開発できるようになりました。
重量制限の廃止は、北韓のミサイル・核による挑発がピークに達したと判断し、これに対抗するための武器体系を韓国が独自に開発できるようにする狙いがあるものとみられています。
両首脳は、会談で、北韓の核実験は、国際社会の度重なる警告と国連安全保障理事会の決議に背くものであり、これまでとは次元が違う厳重な挑発であるとの認識で一致し、これを強く糾弾し、国際社会と協力して対応していくことで一致しました。
また、文大統領は会談で、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」の韓国駐留アメリカ軍への配備をできるだけ早く完了させる方針を伝えました。
国防部は4日、北韓が3日に行った核実験への対抗措置として、サードの残りの発射台の臨時配備を近いうちに実施すると明らかにしています。
サードはすでに2基が稼働していますが、国民の間で環境面での影響を懸念する声が上がり、残り4基の追加配備は中断していました。
両首脳はさらに、今月末に開かれる国連総会に合わせて、首脳会談を行うことにしました。
両首脳が電話会談を行うのは今月1日以来で、文大統領の就任後4回目です。

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