建国記念日 北韓で大規模祝賀行事

9日は北韓の建国記念日で、北韓が追加の挑発行動をとる恐れがあるとされていましたが、挑発はなく、北韓ではこの日、大規模な祝賀行事が開かれました。
北韓の労働党機関紙「労働新聞」は9日付けの社説で、「原子爆弾、水素爆弾に大陸間弾道ミサイルまで保有する核強国になった」としたうえで、「国中が歓喜と激情に満ちて建国記念日を意味深く迎えた」と主張しました。
この日は、金正恩労働党委員長が水素爆弾の実験に貢献した関係者らのための宴会を開き、金正恩労働党委員長が核兵器研究所長と腕を組んで会場に入るなど、関係者らを特別に待遇したということです。
祝賀公演の舞台には、水素爆弾の弾頭を組み立てているような映像や核実験で付近の上の山が揺れるような映像が映し出されたということです。
北韓が建国記念日に追加の挑発行動をとるのではなく、祝賀行事を開いたのは、国連安保理で新たな制裁決議採択に向けた論議が進んでいることもあって、国際社会の動きを見守る意図があったとみられます。
ただ、来月10日は北韓の労働党創建記念日で、この日に合わせて大陸間弾道ミサイルを発射するなど、追加の挑発行動をとる可能性も排除できない状況です。
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