北韓による6回目の核実験を受けて、韓国への戦術核の再配備や日本の核武装が論議されていますが、中国はこうした動きに警戒心を表しました。
中国の人民日報の姉妹紙、グローバルタイムスは11日付けで、アメリカが北韓の核開発を理由に同盟国に武器を販売するなど、北東アジア地域の軍事化を加速化させているとして、こうした動きは中国やロシアなど域内の国の安全保障に脅威になると主張しました。
そのうえで、中国もアメリカとその同盟国の軍事力強化に対応して、防御用だけでなく攻撃用武器の増強を進めるべきだと主張しました。
また、中国の軍事評論家は、トランプ大統領が韓国に対して精巧な武器の販売を許可する方針に言及したことについて、ここには防御用だけでなく、北韓を先制攻撃できる攻撃用の武器も含まれるだろうと指摘しました。
中国の北京外交学院の関係者は、「北韓の核危機を利用して、アメリカは同盟国に対する米軍の増派や武器販売を加速化させている」として、中国もこうした動きに対応するために北東アジア地域の軍備競争に加わるだろうと指摘しました。
この関係者は、韓半島で軍事的な仲裁者の役割を果たせる能力も備えるべきだと指摘し、万が一韓半島で軍事衝突が発生すれば、中国としてはできるだけ早く事態を収拾、統制しなければならないとしました。

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