アメリカでは、安保理による制裁とは別に、北韓に対して強力な独自制裁を科すことを求める声が議会やメディアを中心に高まっています。
アメリカ下院外交委員会は、アメリカ政府に対し、中国で資産順位4位となっている中国農業銀行や6位となっている招商銀行など、中国の大型国有銀行に対する独自の制裁を要求したと、ワシントンポスト紙が現地時間の11日伝えました。
それによりますと、アメリカ下院外交委員会のエド・ロイス委員長は、これまでの対北韓制裁は効果をあげていないと指摘し、中国の金融機関との取引を禁止し、北韓の資金源を断ち切る必要があると述べたということです。
ロイス委員長は、中国農業銀行と招商銀行を含め、制裁が必要な中国の金融機関のリストを作成し、アメリカ政府に送ったということです。
先週開かれたアメリカ上院銀行委員会でも、中国の銀行に対する独自制裁の必要性について議論しています。
ワシントンポスト紙は、中国やロシアの協力を待たずに、北韓に最大の圧力をかけていくことが、北韓の核問題を解決する最も有効な方法とする内容のコラムを掲載しています。

[Photo : ]