米国防長官 戦術核兵器の韓国への再配備に否定的見解

北韓による6回目の核実験を受けて、韓国への戦術核の再配備が論議されていることについて、アメリカのマティス国防長官は現地時間の13日、「核兵器がどこにあるかは重要ではない」と述べ、否定的な立場を明らかにしました。
マティス国防長官が現地時間の13日、アメリカ軍の核戦略の拠点のマイノット空軍基地を視察して述べたものです。
マティス国防長官は、「核兵器がどこにあるかを敵が分からなくするのが長年の政策で、敵が核兵器を狙えないようにするのが抑止力の一部だ」と述べました。
この発言は、最近、議論されている韓国への戦術核の再配備について、否定的な立場を示したものと受け止められています。
翌日の14日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領はCNNとのインタビューに応じ、「北韓の核に対応し、我々が独自に核開発をすべきという考えや、戦術核を韓国に再配備すべきという考えには同意しない」と述べました。
北韓の6回目の核実験を受けて、戦術核の韓国への再配備をめぐる議論が活発になっていましたが、韓米両国の首脳部が否定的な立場を表明したことで、議論は一段落しそうです。
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