ミサイルの飛距離は3700キロ グアム射撃訓練か

北韓は15日午前6時57分ごろ、平壌近郊の順安(スナン)一帯から、東の方向に向けて中長距離弾道ミサイル一発を発射し、8月29日に続いて、日本上空を飛行させました。
韓国軍合同参謀本部によりますと、ミサイルの高度はおよそ770キロ、飛距離は3700キロあまりで、飛距離は先月29日に発射したミサイルに比べて1000キロほど増えています。
合同参謀本部は、ミサイルについて、中距離弾道ミサイル級以上と推定されるとしています。
北韓の首都平壌(ピョンヤン)からグアムまでの距離はおよそ3400キロとされ、今回発射されたミサイルの飛距離だとグアムを射程に収めます。
北韓は8月、中距離弾道ミサイルを4発同時発射し、グアム沖に撃ち込む計画を公表しており、アメリカに対する核・ミサイルの脅威を強く誇示した可能性があります。
北韓のミサイル発射は先月29日以来17日ぶりです。北韓は、先月29日、中距離弾道ミサイル「火星12」を順安飛行場から発射し、ミサイルは北海道の上空を越えて2799キロを飛んでいます。
北韓の弾道ミサイル発射はことしに入って14回目です。
今月3日の6回目の核実験を受け、北韓への原油輸出などを初めて制裁対象とした国連安保理制裁決議から1週間もたたずに新たな軍事挑発を強行し、決議に強く反発した形です。
北韓のミサイル発射を受けて、韓国軍合同参謀本部は15日、韓半島東の海、東海上に弾道ミサイル「玄武(ヒョンム)2」を発射しました。
このうち、1発は250キロを飛行しましたが、もう1発は発射直後に海に墜落し、原因を調べています。
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