韓日首脳が電話会談 文氏「北への人道支援は行う」

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日夕方、日本の安倍首相とおよそ30分間、電話で会談し、核ミサイル開発を加速化させる北韓への対応について協議しました。
このなかで安倍首相は、韓国政府が検討している国際機関を通じた北韓への人道支援に触れ、支援の時期を見送るよう間接的に求めたということです。
これに対して文大統領は、乳幼児や妊婦など北韓住民に対する人道支援は、政治的な状況とは関係なく進める考えであることを明らかにしました。
韓国政府は、ユニセフ=国連児童基金やWFP=国連世界食糧計画などの要請に応じて、近く北韓に対して合わせて800万ドルを支援することを検討しています。韓国政府は、去年を除いて1996年からほぼ毎年、国際機関を通じて北韓への人道支援を行っています。
また両首脳は、核開発を加速化させる北韓に圧力を強化し、北韓が対話のテーブルにつくよう国連安全保障理事会などの場も含めて、アメリカを加えた3か国で引き続き連携していくことを確認しました。
韓日米3か国の首脳は、来週21日にニューヨークで首脳会談を開き、北韓への対応について協議する予定です。
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