文在寅（ムン・ジェイン）大統領が、アメリカのシンクタンクが世界規模で政治、経済、文化などの発展に貢献した人物を表彰する、「グローバル市民賞」を受賞しました。
国際協力・紛争解決分野の研究を行っているアメリカのシンクタンク、アトランティック・カウンシル主催の「2017年グローバル市民賞」の授賞式が、ニューヨーク現地時間の19日に開かれ、文在寅（ムン・ジェイン）大統領がグローバル市民賞を受賞しました。
文大統領はあいさつで、去年末、親友による国政介入事件や数々の疑惑を招いた朴槿恵（パク・クネ）前大統領を罷免に追い込んだ「ろうそく集会」を取り上げ、「この賞をろうそくを手に寒い広場に集まった国民にささげたい」として「韓国国民はろうそく革命で世界の民主主義の歴史に希望を与えた」と語りました。
さらに文大統領は「この賞には世界平和のため、韓半島の平和を実現してほしいという応援の意味もこめられていると思う」と述べ、韓半島の平和に取り組んでいく考えを強調しました。
グローバル市民賞は、2010年に創設されて以来、毎年、国連総会に出席する各国の政治家数人が受賞しており、去年は安倍晋三首相が受賞したほか、日本人では13年に指揮者の小澤征爾氏が受賞しています。 韓国人の受賞は、文大統領が初めてです。

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