米大統領は怒っていない 日本の報道に韓国が遺憾表明

大統領府青瓦台の尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席秘書官は、22日の会見で、今回のニューヨークでの韓日米首脳会談で、韓国の北韓への人道支援方針について、アメリカのトランプ大統領が「相当怒った」などと日本の一部メディアが伝えたことに対して、「悪意のある報道」だとして「強い遺憾の意」を表明しました。
日本のメディアは、ニューヨークで22日未明に行われた韓日米首脳会談で、韓国が800万ドル相当の北韓向け人道支援を決めたことをめぐって、日米が「慎重な対応を求めた」と伝えました。
日本のあるメディアは、安倍首相の同行筋の話として、「トランプ大統領は相当、怒っていた」などと伝えています。
これについて青瓦台は「同席した韓国の関係者は、そうした報道は全く事実ではなく、意図的なわい曲があるようだと話していた」と説明したうえで、「首脳会談での対話内容は公式会見以外の場では話さないのが外交慣例だが、事実とかけ離れた内容が日本政府筋の話として報道されていることに強い遺憾の意を表明する」と述べました。
尹首席秘書官によりますと、トランプ大統領は人道支援についての文大統領の話を聞いて「あり得ることだ」という趣旨で短くことばを交わしたということです。
これについて青瓦台関係者は、23日、この問題をめぐってアメリカのホワイトハウスの関係者と電話で話し合い、「日本のメディアの報道は、韓日米3か国の今後の協力体制に亀裂を生じさせかねない」として憂慮の念を伝えたということです。
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