中国商務省は国連安保理の決議に従い、北韓への石油精製品の輸出制限などの制裁措置を始めたと発表しました。
中国商務省が23日、発表したところによりますと、中国は超軽質原油のコンデンセートとLNG=天然ガスの北韓への輸出を、22日から全面的に禁止したということです。しかし原油は対象に含まれていないということです。
また石油製品の北韓への輸出については、来月から12月までに50万バレル、来年からは年間200万バレル、現在の供給量に比べて3割ほど減らす見通しです。
さらに日本の複数のメディアが23日、伝えたところによりますと、中国の主な銀行が、北韓国籍の個人や企業による金融取り引きを全面凍結したということです。
これらは北韓に対する中国の事実上の独自制裁とみられ、中央銀行である中国人民銀行など監督当局の意向にもとづく措置とみられます。こうしたことから中国はアメリカに配慮して、北韓への圧力強化の政策に転換した可能性があるものとみられています。

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