北韓に対する国際社会の経済制裁が厳しくなっているなか、北韓に対する中国の輸出額は、去年に比べて25.3%増加したことがわかりました。
日本の産経新聞が、中国政府の税金関連資料を引用して報じました。
それによりますと、ことし1月から8月までの間、北韓に対する中国の輸出額は22億8241万ドルに上り、去年の同じ期間に比べて25.3%増加しました。
また、中国に対する北韓の輸出額は13億3213万ドルで、去年の同じ期間に比べて13.5%減少したものの、輸出と輸入を合わせた貿易額は7.5%増加しています。
しかし、中国はことし8月から北韓産の鉄鉱石や鉄、亜鉛、海産物の輸入を禁じているほか、10月からは北韓に対する中国製の石油製品の輸出を制限する予定であるため、中国と北韓の貿易額は今後減少に転じるものとみられます。
一方、中国の専門家は、中国全域が北韓のミサイルの射程距離内に入るため、中国政府は、北韓が予想外の軍事行動に乗り出すことを懸念し、北韓に対する石油製品の輸出の全面禁止は難しいものとみられると分析しています。

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