米戦略爆撃機 今世紀に入って最も北方まで飛行

アメリカ領グアムに配備されているB1B戦略爆撃機が北韓東方の国際空域を飛行し、関心が寄せられています。
アメリカ国防総省のホワイト報道官は23日、B1B戦略爆撃機の飛行について、南北の休戦ラインである非武装地帯から「今世紀に入って最も北の空域を飛行した」と指摘し、「アメリカ本土と同盟国を防衛するためにあらゆる軍事力を使用する準備ができている」として、北韓を強くけん制した。
今回、これまでで最も北方の空域まで飛行したのは、金正恩体制が「太平洋上での水爆実験」に言及するなど、威嚇を強めていることへの対応とみられます。
最近では今月18日に韓国東部の訓練場で戦略爆撃機B1BとF35ステルス戦闘機が参加し、韓国空軍のF15戦闘機と合同爆撃訓練を行っていますが、今回は沖縄に配備されているアメリカ空軍のF15C戦闘機がB1Bを護衛し、韓国空軍や日本の航空自衛隊の戦闘機は参加しませんでした。
韓国国立外交院の関係者は、必要な場合はアメリカ単独でも北韓を攻撃できることをアピールする狙いがあったと指摘しました。
また、今回の飛行は夜間に行われ、奇襲攻撃能力を誇示する狙いもあったとされています。
北韓は射程250キロの地対空ミサイルを保有していて、今回の飛行は北韓の海岸から250キロ以上離れた空域を北上したとされています。
一方、横須賀を母港とする原子力空母「ロナルド・レーガン」は現在、沖縄周辺海域で海上自衛隊と共同訓練を実施中で、10月には韓半島周辺に展開し、韓国海軍と訓練を実施する予定です。
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