北韓は、ロシアを通じて新たなインターネット接続を確保したもようです。
アメリカのブルームバーグ通信が現地時間の2日、サイバーセキュリティー会社「ファイア・アイ」の話として伝えたところによりますと、ロシアの大手通信事業会社「トランステレコム」が北韓に対してインターネット接続サービスの提供を１日から開始したということです。
北韓のインターネット接続はこれまで、中国の国有通信会社「チャイナユニコム」に依存してきましたが、これで、複数のインターネット接続を確保したことになります。
国連安全保障理事会による対北韓制裁は、北韓へのインターネットサービスの提供は禁じていません。
アメリカのサイバー攻撃対策専門部隊は、北韓の情報機関「偵察総局」のハッカーらに対する攻撃を行っており、北韓が新しく接続先を確保したことで、アメリカからの攻撃に対抗するための選択肢を増やすことに成功したと専門家は指摘しています。
ロシアとしては、今回の北韓へのサービス提供開始で、北韓政権への影響力を強め、アメリカをけん制する効果をあげることができるものとみられています。

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