制裁に抜け穴か 北韓焼酎がワシントン飲食店で販売

核やミサイル開発を続ける北韓に対し、国際社会が強力な経済制裁を行っているなか、ワシントンの飲食店で北韓の平壌(ピョンヤン)焼酎が店内販売されていることが分かり、制裁の抜け穴を懸念する声が強まっています。
韓国の大手日刊紙「中央日報」が5日付けで伝えたところによりますと、
ワシントンにある飲食店で、北韓の平壌焼酎が1本14ドルで店内販売されており、複数の客が実際に飲んでいる様子を確認したということです。
国連安全保障理事会は、核開発に向けた北韓の資金源を断つため、無煙炭をはじめ鉄鉱石、水産物、繊維製品など北韓の主力輸出品目の輸出を禁止しています。
北韓への制裁品目に「酒類」は含まれていませんが、アメリカ商務省が先月はじめに発表した「7月の北韓との貿易」統計では、半年以上北韓からの輸入は皆無だとしていました。
しかも平壌焼酎の輸入元であるアメリカの会社は、アメリカ商務省から2012年に酒類輸入不許可決定とともに法務省から営業停止命令を受けており、アメリカでの流通経路に疑問がもたれています。
[Photo : ]