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米戦略兵器、韓半島展開拡大へ  韓米SCM 

ニュース2017-10-28
米戦略兵器、韓半島展開拡大へ  韓米SCM 

韓国の宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官は、ソウルを訪れているアメリカのマティス国防長官と会談し、北韓の核・ミサイルの挑発を抑止するため、アメリカ軍の爆撃機など戦略兵器の韓半島への展開を拡大するなど、引き続き連携を強化することを確認しました。
韓国とアメリカの定例の安全保障協議(SCM)は28日、ソウルの韓国国防部庁舎で行われ、韓国から宋永武国防部長官、鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)合同参謀本部議長、アメリカからマティス国防長官、ダンフォード統合参謀本部議長などが出席しました。
会議が終わったあとの共同記者会見で、両長官は、アメリカ軍の戦略兵器の韓半島への展開は、北韓の挑発行為の抑止に役割を果たしているとして、戦略兵器の韓半島への展開を拡大するなど引き続き連携を強化することで一致したことを明らかにしました。
また、両国の首脳がことし6月の首脳会談で合意した、アメリカ軍から韓国軍への戦時作戦統制権の早期移管ができるよう、来年のSCMまで両国間で議論していくとしたほか、韓国が開発・配備可能なミサイルの弾頭重量に関する制限の廃止も早期に履行していくことで一致しました。
現行の韓米ミサイル指針では、韓国が開発・配備可能なミサイルは、射程が最長800キロ、弾頭重量は最大500キロとされています。
ミサイルに搭載可能な弾頭重量の制限が廃止されれば、破壊力向上を図ることができ、韓国軍は有事の際、地下深くにある北韓の軍事施設をはじめ、北韓軍の指導部のバンカーまで焦土化できる強力なミサイルを開発できるようになります。
一方、SCMに先立ち、 宋永武長官とマティス長官は27日、韓国と北韓の軍事境界線にある板門店を訪れ、この場でマティス長官は「われわれの目標は戦争ではなく、韓半島の非核化だ」と強調し、韓米の強固な連携を確認するとともに北韓を強くけん制しました。

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