北韓の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長の側近として知られる黄炳瑞（ファン・ビョンソ）軍総政治局長が最近処罰を受けたという情報があると、韓国の情報機関・国家情報院が20日の国会報告で明らかにしました。
それによりますと、金正恩氏の側近の崔竜海（チェリョンヘ）副委員長の主導で、党組織指導部が軍内部の「不純な態度」を問題視して人民軍総政治局に対する検閲を行い、軍の思想統制を担当する黄炳瑞総政治局長や金元弘（キム・ウォンホン）第一副局長らを処罰した可能性があるということです。
詳しい処罰内容は明らかになっていません。
人民軍総政治局に対する検閲は20年ぶりだということです。
黄炳瑞氏は実質的な政権ナンバー2とされた時期もありましたが、ことし10月の党中央委員会総会後には崔竜海氏の名前が先に挙げられるようになり、順位が入れ替わったとの分析も出ていました。
国家情報院では、黄炳瑞氏が10月13日に北韓のメディアに軍総政治局長として登場して以来、姿を現していないことに注目しているということです。

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