拡声器の対北放送 亡命兵士の情報を発信

韓国軍は、北韓軍兵士1人が13日、板門店の共同警備区域(JSA)を通って韓国に亡命したことについて、南北の軍事境界線の近くに設置した拡声器を使い、北韓側に向けて放送していることがわかりました。
韓国軍によりますと、拡声器による北韓向けの放送では、13日以来、韓国に亡命した北韓軍兵士が共同警備区域を通る際、北韓軍からの銃撃を受けて重傷を負ったことや、その後の治療過程などを詳しく伝えているということです。
これについて専門家は、放送を通して亡命の詳細を知ることになった北韓軍の兵士らに心理的な影響を与えるものとみられるという見方を示しています。
韓国軍は、去年1月、北韓が4回目の核実験を強行したことに対する対応措置として、南北の軍事境界線の近くのおよそ10か所で拡声器による北韓向けの放送を再開しています。
拡声器による北韓向けの放送は、最大20キロ離れたところまで届く大音量で、KPOPや韓国のニュースなどを流しており、ことし6月に韓国に亡命した北韓軍の兵士が亡命のきっかけとして挙げています。
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