国連安保理会議 米大使「北韓との外交・貿易中断を」

国連安全保障理事会は29日、緊急会議を開き、北韓のICBM=大陸間弾道ミサイル発射への対応について議論しました。
会議では、アメリカのヘイリー大使が、国連加盟国に向けて、北韓との外交や貿易を中断するだけでなく、国連での北韓の議決権を剥奪すべきだという考えを示すなど、非難の声を強めました。
また、中国に対して、北韓への原油輸出を中断するよう求めました。
さらに、「アメリカは、北韓との戦争を望んだことはなく、いまもなお、それを追求しない。もし戦争が起きるとすれば、北韓の侵略的行為の継続がその原因となるだろう」と警告しました。
ほとんどの安全保障理事会常任理事国の大使らは、国際社会の懸念が強まり、制裁が進められているなかでの、北韓のさらな挑発は、国際安全保障上の深刻な脅威だということで一致しました。
これに対して、ロシアは、北韓の挑発について非難しながらも、「韓米が来月の合同軍事演習を中断すべきだ」とし、中国は、「対話の失敗でこうした状況にまで至った」と述べました。
今回の会議では、議長声明や報道声明は採択されませんでした。
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