アメリカ国務省東アジア太平洋局のアダムズ報道官は、「北韓が核計画を現段階で中止することだけでは不十分だ」とする見方を示しました。
アメリカ政府系メディアのボイス・オブ・アメリカが4日、報じました。
それによりますと、アダムズ報道官は記者会見で、北韓の金永南（キム・ヨンナム）最高人民会議常任委員長が平壌を訪問したロシア下院の議員団に対して、「北韓が核大国であることを認めるなら、アメリカと対話する用意がある」と表明したことについて、「核計画を現段階で中止することだけでは不十分だ」としたうえで、「北韓は全ての核開発計画を不可逆的に廃棄する計画を持ったうえで対話のテーブルに出てくるべきだ」としました。
これは北韓の要求を拒否したものと受け止められています。
一方、アメリカABCテレビはこのほど、北韓による大陸間弾道ミサイル発射を受けて、ティラーソン国務長官が関係国と協力して北韓に対する事実上の海上封鎖を検討していると報じました。
国連安保理で9月に採択された制裁決議は、禁輸品を移送している確たる情報がある北韓関連船舶について加盟国に検査を要請するとしています。
アダムズ報道官は北韓関連船舶の検査については、北韓に対する制裁を強化するための包括的な選択肢を検討しているとだけ語りました。

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