最大野党代表が安倍首相と会談

日本を訪れている韓国の最大野党自由韓国党の洪準杓(ホン・ジュンピョ)代表が、14日、安倍首相と会談しました。
洪代表は会談後の記者会見で、安倍首相は、北韓問題について「対話のための対話は要らない」と述べていたと伝えました。
また、安倍首相は「北韓は、執念を持って核ミサイルの開発を続けている。国連安全保障理事会の対北韓制裁の決議を世界が重く受け止め、日本と韓国が協力して北韓への圧力を強めていくことが重要だ」と述べたということです。
また、洪代表は、安倍首相が「日本上空でもいいので、韓日米合同軍事訓練をしたいが、韓国政府がそうしないのは残念だ」とするとともに「どんな理由であれ、北韓の核保有は認めない。アメリカのトランプ大統領が交渉のテーブルの上に並べたというすべてのオプションを積極的に支持する」と述べていたと伝えました。
洪代表は代表は、今回の会談について「安倍政権が、北韓について韓国自由党と同じ認識を持っていることが確認できた」と述べました。
安倍首相は、洪代表との会談で慰安婦問題や国会内に強制連行労働者記念像を設置する問題について言及し、韓国の議員によく説明してほしいと頼みましたが、洪代表は、これについて「北韓問題から関心が逸れる恐れがあるためその問題については答えない」と答えたと伝えました。
また、安倍首相は、2018年平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックへの参加について、その時期は、国会予算案審議があるため、出席するかどうかはまだ決まっていないと答えたということです。
野党の代表が、日本の現職の首相に会うのは、2006年朴槿恵(パク・クネ)前大統領が、ハンナラ党の代表として、当時の小泉純一郎首相に会って以来11年ぶりのことです。
[Photo : ]