国連事務次長 「平昌五輪まで挑発自制すれば対話期待」

核・ミサイル開発を強行する北韓とアメリカが対立するなか、今月5日から5日間、北韓を訪れていた国連のフェルトマン事務次長は13日、来年2月の平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックまで北韓が挑発行為を自制すれば、平和的解決のための対話に向かう転機になり得るとの期待を示しました。
フェルトマン事務次長が共同通信とのインタビューで述べたものです。
フェルトマン事務次長は、そのうえで、「米朝間に技術的な意思疎通の手段が存在しないため、偶発的な衝突が起きる危険を強く感じる」と懸念を表明しました。
一方、アメリカ国務省は現地時間の13日、ティラーソン国務長官が現地時間の15日に開催される国連安保理閣僚級会合に出席し、国際社会に対して、北韓に最大限の圧力を加えるよう呼びかける計画だと明らかにしました。
アメリカのティラーソン国務長官は12日、「北韓との最初の対話を前提条件なしで行う用意がある」と述べ、注目が集まっていましたが、この発言を受けて、ホワイトハウス当局者は「明らかに今は対話の時期ではない」と早期対話の可能性を打ち消しており、15日に開かれる国連安保理閣僚級会合でティラーソン国務長官が北韓の核問題に対し、どのような姿勢を示すのか注目されます。
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