アメリカのトランプ大統領は現地時間の18日午後演説し、外交、軍事、経済政策などの指針となる「国家安全保障戦略」を発表しました。
戦略では、北韓やイランなどを、テロを支援し大量破壊兵器によって地域を不安定化させる「ならず者体制国家」と位置づけ、明確に批判し、「アメリカは北韓の核とミサイル開発に対処する。選択の余地はない」としています。
戦略では、「北韓」という言葉が17回も登場し、トランプ政権が北韓の核･ミサイル問題を重大な問題として捉えていることが伺えます。
演説に先立ってトランプ大統領は53ページにわたる新国家安保戦略を公開しました。報告書は、「北韓はアメリカ本土に到達できる弾道ミサイルや数億ドルを投入した核と生物化学兵器でアメリカを脅かしている」と指摘し、「アメリカは圧倒的な力で北韓の脅威に対応し、韓半島の非核化に向けた措置をさらに強化する」としています。
また、「韓米同盟はいつにもまして強力だ」と強調しています。
戦略では、さらに、中国とロシアを国際秩序の変更を試みる「現状変更勢力」と位置づけ、中国とロシアがアメリカの安全保障と繁栄を脅かそうとしていると指摘しています。
特に、中国については、不当に勢力を拡張しているとして、中国の「覇権主義」をけん制しており、今後、米中間の貿易･外交面での摩擦を予告する内容となっています。

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