北韓 「炭疽菌ICBM」実験開始か

北韓が最近、生物兵器の炭疽菌をICBM=大陸間弾道ミサイルに搭載する実験を始めたもようだと、朝日新聞がソウルの情報関係筋の話として伝えました。
朝日新聞が20日付けで伝えたところによりますと、北韓はICBMの大気圏再突入時に発生する7000度以上の高温でも炭疽菌が死滅しないように、耐熱・耐圧装備などの実験を始めたということです。
また、これは、アメリカ政府が18日に公表した「国家安全保障戦略」で「北韓は核と生物化学兵器でアメリカを脅かしている」という記述につながったとしました。
さらに、新聞は、アメリカが以前から北韓が炭疽菌を培養しているとの情報を入手していて、アメリカ政府元当局者の話として、アメリカ軍が2004年ごろから在韓アメリカ軍兵士を対象に天然痘と炭疽菌のワクチン接種をしていたことも明らかにしました。
ただ、北韓が大気圏再突入技術の確保には至っていないという分析が主流であるだけに、炭疽菌を大陸間弾道ミサイルに搭載できたとしても、まだアメリカ本土に脅威にはならないという見方も紹介しました。
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