朝鮮労働党末端組織の第5回委員長大会が21日、金正恩（キム・ジョンウン）労働党委員長も出席して平壌（ピョンヤン）で開幕しました。
金正恩労働党委員長は、大会のあいさつで、「わが国の核武力の急速な発展は、世界情勢の構図や戦略的環境に大きな影響を及ぼしている。わが国はアメリカに実質的な核脅威を与えることができる戦略国家として急浮上した」と述べ、自らの業績を強調しました。
そのうえで、「いまの情勢はわれわれを団結させる良い機会になる」と述べ、国際的な圧力が強まる中、党内の引き締めを図る狙いがあるとみられます。
大会では、労働党の政治局員候補に抜てきされた金正恩労働党委員長の妹の金与正（キム・ヨジョン）氏が序列2位の崔竜海（チェ・リョンヘ）党中央委員会副委員長らとともに前の席に着席し、金与正氏の地位が急上昇していることをうかがわせています。
先月末の「火星15」発射にともなって核武力完成を宣言し、妹の金与正氏を前面に引き出した金正恩委員長が、政権発足7年目となる来年、どのような行動に出るのか注目が集まっています。

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