中国 北韓向け石油輸出を全面中断

中国が国連安保理の制裁に沿って、先月北韓に石油製品の輸出を全面的に中断したことがわかりました。
2015年2月以降、3年ぶりです。
ロイター通信が中国当局の貿易資料を分析した結果によりますと、中国は先月、ガソリンと軽油などあらゆる種類の石油製品の輸出を全面的に中断したということです。
このほか、中国は先月北韓の主な輸出品の鉄や石炭なども輸入しておらず、結局先月中国と北韓の貿易額は前の年の同じ期間に比べて37%も減少しました。
中国のこうした措置はごく異例で、北韓貿易の9割を占める中国が安保理の制裁を積極的に履行していることから、今回の措置は北韓の経済に痛手となり、特に核やミサイル開発の調達も困難になるものとみられます。
これに先立ち、国連安保理は現地時間の22日、北韓に対する新たな制裁決議を全会一致で採択、この中で、ガソリンやディーゼル燃料など石油精製品の北韓への輸出をこれまでの年間450万バレルから50万バレルとおよそ90%減らすとともに、原油も年間総輸出量の上限を 400万バレルに制限しています。
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