協力して北の行動引き出す 韓日首脳が電話会談

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は16日午後、日本の安倍晋三首相と電話で会談し、非核化に向けた動きを示した北韓が具体的な行動を取るよう韓国と日本、アメリカの3か国が緊密に協力していくことで一致しました。
電話会談は、午後4時30分から45分間行われ、4月末の南北首脳会談や5月までに想定される米朝首脳会談を前に、最近の韓半島をめぐる情勢の変化や北韓への対応をめぐり意見を交わしました。
この電話会談で文大統領は、「韓半島の平和は、南北首脳会談だけで可能なわけではない。北韓がアメリカとの関係だけでなく、日本との関係を改善してこそ南北関係も進展する」という認識を示し、「現在のような前向きな変化は、安倍首相が傾けてくれた努力のおかげだ」と述べました。
これに対して安倍首相は、非核化に対する北韓の態度が変わったことに注目し、文大統領のリーダーシップを高く評価しました。
しかし安倍首相は「北韓の非核化のためには核実験やミサイル発射実験の単なる停止では不十分だ。たとえばIAEA=国際原子力機関の査察官の受け入れが必要だ」と述べ、北韓の非核化に対する検証が欠かせないとする考えを伝えました。
これに対して文大統領は、北韓の非核化について「北が具体的な行動を取るよう日米韓が緊密に連携して協力を強めていきたい」と述べました。
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