韓米朝の非公式会合 南北・米朝首脳会談前に

4月の南北首脳会談と5月の開催が想定される米朝首脳会談を前に、韓国とアメリカ、そして北韓の当局者らが、韓半島の安全保障を話し合う非公式の会合が現地時間の20日、フィンランドで開かれています。
フィンランド外務省高官によりますと、会合はNGOが主催する非公式なもので、ヘルシンキ郊外の政府施設で初日の20日はおよそ8時間にわたって行われました。
米朝会談の実現に向けてさまざまな外交的接触が行われる中、北韓からは、チェ・ガンイル外務省北米局副局長が出席したほか、韓国の申珏秀(シン・ガクス)元駐日大使、アメリカのキャサリン・スティーブンス元駐韓大使など、北韓の当局者や韓国とアメリカの元高官らおよそ20人が出席しました。
北韓のチェ・ガンイル氏は、北韓の対米政策の実務を担う「アメリカ通」として知られていて、米朝首脳会談の準備で実務を任されるとみられています。
会議の詳細は現時点では明らかになっていませんが、首脳会談について踏み込んだ議論があったものとみられています。
特に会合以外の場でも、米朝の参加者が意見を交わす場面が見られ、チェ・ガンイル副局長ら北韓の政府当局者が、首脳会談や韓米が求める「非核化」についてどのような立場を示しているのか注目されています。
会合は、20日から21日までの2日間の日程で開かれます。
[Photo : ]