北韓 「南北・米朝関係、始まりに過ぎない」

北韓の朝鮮中央通信は20日の論評で、「南北・米朝関係は始まりに過ぎない」と強調し、米朝対話が始まったことを示唆しました。
論評は、「最近、われわれの主導的措置と平和愛好的な提案によって、南北の間に劇的な和解ムードが生じ、米朝関係にも変化の機運が現れている」と主張しました。
北韓はトランプ大統領が5月までに行うことを提案した米朝首脳会談について、公式反応を示していませんが、米朝関係の変化の機運に言及し、会談の開催を示唆したものとする分析が出ています。
そのうえで、論評は、圧力によって北韓が対話に乗り出したと主張するアメリカや日本、それに韓国の保守勢力に対して、「当事者が対座する前から雰囲気を乱すことほど偏狭なことはない。今は自粛と忍耐力で慎重かつ丁重に対応すべきだ」と主張しました。論評は、韓米軍当局が20日に、平年より期間や規模を縮小した定例の合同軍事演習について発表したあと、初めて出されたものです。北韓はこれまで韓米合同軍事演習に激しく反発し、去年は弾道ミサイル発射を強行しています。
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